副詞には節と節を繋いで接続詞のような使い方をする場合があり、このような使い方をする副詞を接続副詞と呼んでいます。
概要:
接続詞の場合:文と文を(,)コンマで繋きます。(S V ~, 接続詞 S V ….)
接続副詞の場合:文と文を(,)コンマで繋ぐことは出来ません。
接続副詞は、前の文章の内容を受けて次の文章の論理展開の起点とするときに使用され、2つの文章には対比関係があります。この時、しっかりピリオドで区切って別の文章として始めることで文章にメリハリを持たせます。いったん区切ってから「でもね」「一方でね」と続けることで、真に主張したい内容が見えやすくなります。
2つの文章を繋げる接続詞とは目的が異なり、接続副詞は"副詞"であり、使い方も接続詞の表現とは違います。
主要な接続副詞:
因果関係 - Therefore:それゆえに・したがって」
逆接関係 - otherwise:「さもないと」 / However:「しかしながら」
/ Yet:「それにも関わらず」 / Still:「それでも・やはり」/ meanwhile:「一方で・その間に」
使い方:
- ピリオドで一回文を終わらせてから、接続副詞を入れ、そのあとで新たに文を始める
S V ~. 接続副詞, S V ….
He was very kind. Therefore, he was loved by everybody.
「彼は大変親切だった。それゆえ、誰にでも愛されていた」
S V ~; 接続副詞, S V ….
He was very kind ; therefore, he was loved by everybody.
※文は終わっていないので接続副詞は小文字で始めます
- 接続詞と一緒に使う場合は、(,)コンマで繋げることは可能
S V ~, 接続詞 + 接続副詞, S V ….
He was very kind, and therefore, he was loved by everybody.
例文:
therefore:「 それゆえに 」「 したがって 」
”He came first. Therefore he got a good seat.”
「彼は一番初めに来た。それゆえに良い席がとれた。」
”They have a growing population; therefore they need more and more food.”
「彼らの人口が増加しています。それゆえに、ますます多くの食料が必要なのです。」
otherwise:「 さもないと・そうでなければ 」
”Put on your sweater. Otherwise you will catch cold.”
「セーターを着なさい。さもないと風邪をひきますよ。」
”I am busy; otherwise I would accept your invitation.”
「私は忙しい、そうでなければ君の招待を受けるだろう。」
However:「しかしながら」
”I have little money. However, I feel happy with you.”
「お金はほとんどない。しかしながら。私はあなたといれば幸せだ。」
”He said he was sure to succeed; he failed, however.”
「彼はきっと成功すると言った、しかし失敗してしまった。 」
Yet:「それにもかかわらず・それなのに・しかもなお 」
”He tried hard. Yet he could not succeed.”
「彼は一生懸命にやってみた。それにもかかわらず、うまくいかなかった。」
”Though I have known her only a few years; yet she is my best friend.”
「私は彼女とは 2, 3 年の知り合いでしかないが、それでも最良の友だ。」
Still:「 それでも・やはり」
”He has his faults. Still, I love him.”
「彼には欠点がある。それでも私は好きだ。」
”I love dogs; still, I don't care to keep one.”
「私は犬が好きです、ただ、飼いたいとは思いません。」